| 活字を使って行う印刷のことを活版印刷といいます。 印刷には大きくわけると4つの種類があり、版の種類によって凸版、平版、凹版、孔版にわけられますが、活版印刷はこのうちの凸版印刷のひとつになります。凸版印刷には他に、鉛版や樹脂版、写真凸版などがあり、これらを総称して活版印刷ということもあります。
木版刷りやハンコなどと同じで活版印刷の基本的なしくみはとてもシンプルです。印刷される部分がそれ以外の所より一段高くなっていて、その部分にインクを付け、紙をのせ上から圧力をかけて紙にインクを転写することで印刷されます。
歴史上の最初の活字をたどっていくと、その始まりは中国の陶活字や朝鮮の金属活字にまでさかのぼります。しかし今日の活字の原型となるものは15世紀のグーテンベルグの発明によるものです。それまで手書きで制作されていた書籍が、この発明のおかげで大量に早く複製できるようになり、一般の人々にまで印刷物が広まることになりました。以後、活版印刷は印刷の中心となり、産業革命による機械化、技術革新によりさらに大量の印刷物が制作できるようになりました。
現在では、活字を鋳造するメーカーも減ってきており、産業としての活版印刷はかなり苦しいものとなっています。しかし今でも名刺や案内状、ディプロマ(賞状類)など少部数でも精度の高い印刷物が必要な分野では活版印刷は生きています。 |